シミ、シワだけじゃない 紫外線の怖さ |
紫外線には、人体に影響を与えるものとして「UVA」と「UVB」の2種類があります。
UVAには当たると肌を黒くする作用(サンタン)があり、皮膚の奥まで届くためシワの原因になります。
UVBには、浴びると赤くなる作用(サンバーン)があり、色素沈着を起こしてシミを作ることもあります。
しかし、紫外線の害は、肌トラブルだけではありません。
「免疫力の低下」も悪影響のひとつ。免疫機能が低下すると、細菌に感染しやすくなったり、体調不良を起こしやすくなります。
ですから、肌を気にかける女性だけでなく、男性も陽射しには十分用心を。 |
日焼け止めの数字の意味は? |
日焼け止めクリームには「SPF50 PA+++」といった数値が書かれています。
SPF(「サン・プロテクション・ファクター」の略)とは、UVBをカットする効果です。
日焼け止めを塗って15分間日に当たり、肌が赤くならない効果が「1」。
「2」なら効果が30分間続く、というように、数値が大きいほど効果が高いことを意味しています。
PA(「プロテクション・グレード・オブ・UVA」の略)は、UVAのカット効果。
「+」から「+++」の3段階で表示されるもので、これも+が多いほどUVAを防ぐ力が強いことを表します。 |
曇りの日も油断しないで! |
では「SPF50 PA+++」の日焼け止めなら朝1回塗るだけでいいのか、というと、そうではありません。
汗をかいたり、服でこすれたりして取れてしまうので、どんなものでも2〜3時間に一度塗り直すのがベスト。
一般的に、日常使いはSPF10〜15、海水浴やテニスなどのレジャーにはSPF50が目安とされています。
標高の高い山や砂浜はとくに紫外線が強いので、市街地とは別と心得て。
ところで、1年のうちで紫外線が強くなるのは、3月ごろ。
6月にピークを迎えて8月まで強い状態が続き、9月以降から減り始めます。
1日では、午前10時から午後3時までかなりの強さ。
曇りの日も、晴れの場合の80%ほどの紫外線が降り注ぎますから、油断できません。
日焼け止めは毎日塗る習慣をつけましょう。 |
日焼けを防ぐお役立ちアイテム |
日光を物理的に遮断してしまうのも効果的です。
とくにウォーキングには、帽子が必須アイテム。
つばの広いものを選びましょう。最近では、紫外線カットのスプレーや洗剤がありますから、使ってみてもよさそうです。
目を守るためには、UVカット加工されたサングラスを。
真っ黒なものは瞳孔が開いてしまい光が目に入りやすくなるので、色が淡く、幅が広くて大きな面積をカバーするデザインのものを探してみましょう。 |
焼けちゃった・・・そんなときの応急処置 |
日焼けは軽いやけどのようなもの。
まずは水に浸したタオルや、ビニール袋に氷を入れたものでしっかり冷やし、その後化粧水などで保湿を。
コットンに含ませてパックすると、より効果的です。
お風呂は熱いと刺激が強いので、ぬるめのお湯につかりましょう。そして、皮がむけてきても無理にはがさないこと。
ムラになってしまうことがあります。
また食事も大切。
新陳代謝を活発にさせるビタミンA、C、Eをたくさん摂りましょう。
ビタミンAはうなぎ、かぼちゃ、ビタミンCはかんきつ類、緑茶、ビタミンEは玄米、豆などに多く含まれ、日焼けの負担を軽減させることができます。 |